ロトナン動画が開発した「TMCシステム」について解説します
ロトナン動画の当選番号・抽選結果の動画は自然な動きで数字が決まることと、指定した数字を出せるという相反すると思われる挙動を新開発のTMCシステム(テクスチャーマッピングコンバートシステム)によって可能にしています。
ここではTMCシステムについて解説します。
ロトナン動画の当選番号・抽選結果の動画は最後に残す数字は作為的ではなく自然に残るようにしています。そのため途中で最後に残る数字が予想できてしまうことはありません。
これって不思議と思いませんか。魔法なのでしょうか。ここでは種明かしをしていきます。
下記のデータをご覧ください。これはナンバーズ3の動画作成の定義データの一例です。
1行が1つの動画のためのデータです。
2062 1 0 0 ナンバーズ3 第4958回 2018年7月6日 金曜日 0 0 0
2063 2 0 0 ナンバーズ3 第4958回 2018年7月6日 金曜日 0 0 0
2064 3 0 0 ナンバーズ3 第4958回 2018年7月6日 金曜日 0 0 0
最初の2062とか2063というのはあらかじめ個々に決めてある全部の数字コマの3次元の初期位置をX方向にほんの少しずらすためのパラメータです。初期位置をずらすことによって結果が変わります。
そして動画には再現性があります。同じ初期位置で動画を作成すれば毎回必ず同じ結果になります。
初期位置を順次ずらしてしていくことで無限のパターンの動画を作ることができます。
前準備としてこのデータを使って仮の動画を作成します。どの数字コマが残るかは私にもわかりませんが設定した文字コマの大きさや重さや反発係数を物理演算することによって自然にどれかの数字が残ります。
仮の動画はボツにすることもあります。お皿には穴が3個空いているので最後の2個の数字コマがほぼ同時に落ちた場合はボツにします。あと、ナンバーズやビンゴ5の動画ではほとんどないのですが数字コマが多くて時間がかかるロト6やロト7の動画では時間が2分を超えた場合は基本ボツとしています。
下記のパターンを実行してみましょう。
2064 3 0 0 ナンバーズ3 第4958回 2018年7月6日 金曜日 0 0 0
このデータでは最後に数字コマの2が残りました。この数字をメモしておきます。
ここでエラー!!の表示が出ていますが、これは前準備のデータでは0が残るのが正解と仮設定しています。たまたま2が残って0でないのでエラー表示となっています。
次はナンバーズ3の当選番号が決まってから正式な動画を作っていく手順を説明します。
この回のナンバーズ3の当選番号は「870」で3番目の数字は0でした。
ここで先ほどの定義データを次のように修正します。
2064 3 2 0 ナンバーズ3 第4958回 2018年7月6日 金曜日 8 7 0
赤にした2と0に注目です。これは数字コマに貼るテクスチャーマッピングの画像を2から0に変更する指示です。ただし、動画の動作は再現性があってここでは前準備で2と同じ位置の0が最後に残ります。
テクスチャーマッピングというのは数字コマに貼る画像データで、こんな感じの画像です。
テクスチャーマッピングを変換するシステムということで
Texture Mapping Convertシステムを略してTMCシステムと名付けました。
当選番号を反映させた定義データで動画を作り直すと下記の挙動となります。
前準備の仮の動画で2だった数字コマが0になっていて最後に0が残っているのが確認できます。
このようにしてTMCシステムにより自然な動作で任意の数字を最後に残すことができます。
ロト6やロト7の場合は回を追って一度出た数字は除外していくので少し追加手順はありますが基本的には同じ手順で動画を作成しています。
以上、ロトナン動画が開発した「TMCシステム」の説明でした!!